靴磨きとときどき雑記

自分の興味のある物と日々の日常を記していきます。

サドルソープの使い方 革靴のボコボコの対処法‼︎

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約2年履いているジャランスリワヤ98651(プレーントゥ)のつま先部分が銀浮き(ボコボコ)、塩浮きしておりいい解消法が方がないか探した結果サドルソープにたどり着きました。

 

 

サドルソープとは

サドルソープは革製品専用の石鹸のことでクリーナーでは取れないシミや汚れ、塩浮きなどを洗浄できる製品になります。

臭いやカビ汚れも落とすことができるので年1回のメンテナンスがいいとされています。

また、油脂が配合されており革に栄養を与え革本来の品質を保つ事ができます。

ただ、過度にサドルソープを使ってしまうと革本来の油分が抜けてしまって乾燥やひび割れを起こしてしまうことがあるので洗浄後はしっかりとデリケートクリームで保湿してあげましょう。

今回はサフィールのサドルソープを使っていきます。

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 ⇩商品リンク

 

Mモウブレイからも同じくサドルソープがあります。

成分は同じなのでパッケージの好みで選んでみていいと思います。

 ⇩商品リンク

 

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↑商品説明

フランス製の製品ですが日本語で丁寧に説明されています。

 

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↑付属のスポンジ

フタを開けるとスポンジが入っています。

 

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↑スポンジを取るとサドルソープが現れます。

臭いはほとんど無臭で固形石鹸とそこまで変わらないように感じます。

 

革靴の状態

まずは2年間履いた状態を晒していきます…

 

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↑つま先部分が軽くひび割れをおこしており左足親指の付け根がミミズ腫れのようになってしまっています。これが銀浮きという現象です…。

 

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↑全体的に小さいボコボコしておりいい状態とはとても言えません…

メンテナンスは4カ月に一度ほどデリケートクリームクレム1925でケアしてましたが…

 

⇩商品リンク

 

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↑ウェルトとアッパーの間に土埃が堆積しており斜めから見た時茶色っぽくて印象最悪です…

 

 

 1回目の洗浄

サドルソープを行う手順

  1. 馬毛ブラシでブラッシング
  2. クリーナーで汚れ落とし(今回はめんどくさくてしてないです)
  3. サドルソープでの洗浄
  4. 乾燥させる
  5. デリケートクリームの塗布
  6. 靴クリームで補色

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↑まずは馬毛ブラシでブラッシング

 

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↑洗面器にお湯を張っていきます。

今回は付属のスポンジ以外に使い終わった歯ブラシも使用します。

 

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↑スポンジに少量の水を含ませてサドルソープを泡立てていきます。

少し揉み込むだけでかなり泡立ちます。

 

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↑泡の力で汚れを浮き上がらせるように洗浄していきます。

力を入れずになでるように洗っていきます。

 

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↑洗浄後のスポンジ

かなり黒い汚れが取れているのが分かります…

今回クリーナー使わなかったからでしょうけど…笑

 

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↑ウェルトとアッパーの間は馬毛ブラシでも掻き出せない汚れがあるので歯ブラシで洗っていきます。

 

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↑洗浄後のお湯

汚れというか古いクリームが落ちたって感じですね…

 

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↑洗浄後はタオルを使って革表面の水分を取っていきます。

強く拭いてしまうと革を傷めることになるのでトントンを当てながら水分を吸収してあげましょう。

ある程度水分を取ったらシューキーパーを入れて丸一日陰干しして乾燥させます。

革は乾燥する時に硬化するためシューキーパーは必須で入れて下さい。

 

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↑ミミズ腫れしていた部分もボコボコがなくなり表面がつるつるになりました。

 

 

洗浄前と後の比較

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↑左が洗浄前、右が洗浄後

比べると一目瞭然で洗浄した右がマットな質感になっているのが分かります。

 

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↑あとはかかとが浮く場所に設置して乾燥させてやるだけです

 

サドルソープの片づけ

 

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↑水分が残っているとカビの原因にもなるのでキッチンペーパーでしっかりと水分を吸収して保管してあげましょう。

 

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↑スポンジも洗ってからしっかり乾かして容器にしまいましょう。

 

乾燥後…

それから1日経過後乾いた革靴を見てみると・・・

 

 

なんでなん・・・

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↑写真でも分かる通り乾燥させた状態を見ると塩が浮いて元の状態よりも汚くなっています。

正直すごいショックでした…

でも落ち込んでても仕方ないので、

塩浮きができてしまった原因を考えてみます。

 

理由として考えられるのは、革内側や革内部に残っていた塩分が革外側のみ洗浄したため乾燥するにしたがって外側の革に引き寄せられたのが原因ではないかと考えられます。

 

2回目の洗浄

ということで2回目の洗浄にトライします。

2回目は全て水に浸して内側も洗っていきます。

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↑洗面器にお湯をたくさん張ってダイブさせています

 

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↑洗浄後

乾くまではまだまだ油断できません…

 

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↑内側にもタオルを敷き詰めて乾燥を早めます。

 

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↑乾いた状態

1回目の完成と比べると完全に塩が除去されていることが分かります。

 

表面が乾いているのでデリケートクリームを塗布してクレム1925を塗っていきす。

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↑まずはデリケートクリームをたっぷりと染み込ませます。

 

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↑次にクレム1925を使い補色していきます。

コバも染料が脱色されて白っぽくなっていたので同様にクレムでカバーしていきます。

そのあと、豚毛ブラシでブラッシングします。

 

仕上がり

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↑クレム1925を使うと黒光りしていい感じになりますね。

 

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↑近くで見た状態

でこぼこ1つ見当たらない状態です。

洗う前の状態と比べると、ホントに同じ靴なのって感じです。

 

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↑サドルソープを使う前と比べると明らかに革質が改善されたので分かります。

革がプルプルしっとりしておりまるで新品じゃないのって疑ってしまうほどにキレイなりました。

とても満足です!!!

 

おわりに


今回はサドルソープの使用レビューでしたがいかがだったでしょうか?

失敗もありましたがいい経験になりました。

次回からサドルソープを使用する際は、内側までにキレイにフル洗浄するよう心掛けます。

何はともあれ革の表面がボコボコしていた状態からつるつるの状態まで蘇ったので2年間使用していましたが更に愛着が湧くようになりました。

もしこの記事を読んでサドルソープに興味を持って頂けたら幸いです。

 

ではでは・・・