コバが削れてしまった時の対処法…。コバインキでの補色について‼︎
コバインキの補色について記事にしていきます。
靴のメンテナンスではアッパーのケアについてばかりピックアップされていますが、今回はあまり日の目を見ないコバインキについて語ります。
靴のメンテナンスは好きだけどコバインキはあまり持っていない人が多いのではないだろうかと思い記事にしました。
今回コバインキを塗っていく靴はチャーチのランカスターに塗っていきます。
↓チャーチランカスターの記事はコチラ
コバインキについて
革靴のアウトソールのコバ(側面部)の削れに対して補色するために使用します。
普段革靴で仕事する際、気付かないうちにソール部分は思わぬところで様々なものにぶつかって傷ついています。
例えば、デスクワーク中のチェアの足に…階段の段差に…でこぼこのアスファルトに…とふと思い返せばキリがありません。
そんなぶつけて傷ついてしまったソールをキレイにさせてくれるのがコバインキの役割になります。
みなさんの革靴も下の図のように削れてたりしませんか…?
↑つま先部分
↑側面部分
↑かかと部分
今回使用するコバインキはコロンブスのブートブラックシリーズから販売されているコバインキを使用します。
色は数種類ありますので実際に塗る靴のコバの色に合わせて塗って下さい。
今回は黒の靴に塗っていきますのでカラーはブラックを使用します。
↑商品説明、使用方法
↑このコバインキはキャップに針金がついておりその先に塗布用のスポンジがついており簡単に補色することができます。
コバインキの使用手順
①.リムーバーでコバ部分の汚れ除去
アッパーのケアと一緒で汚れがついていては、補色した際の色の定着が薄まってしまいます。しっかりと汚れを落としてやりましょう。
↑同じくコロンブスのツーフェイスプラスローションを使用していきます。
⇩商品リンク
↑コバにもしっかりと汚れが付着していることが分かります。
②.コバインキの塗布
コバにインクを塗布する際は、アッパーの革に付着しないよう慎重に塗っていきましょう。万が一アッパーにインクがついてしまった場合硬く絞った雑巾などですぐに拭き取ってやりましょう。
ポイントとしては
・付属のスポンジについたインクを瓶の淵でしっかり落としてから塗り始めましょう(スポンジがかなりの量のインクを吸っていますのでそのまま使用すると液ダレするリスクがあります…)
・なるべく逆さにして塗る(液ダレしないよう)
・色ムラが出ないよう2度塗り3度塗りしていきます。
↑塗布後(つま先)
↑塗布後(側面)
↑塗布後(かかと部分)
③.コバインキを乾燥
コロンブスのコバインキは水性のインクが使われています。
インクを塗ってからすぐに触ってしまいますとインクが手についてしまいます。
15分ほど放置すれば自然に乾きますので、しっかりと乾かして色を定着させましょう。
↑乾燥後(側面)
↑乾燥後(つまさき)
④. ワックスの塗布
コバインキは水性のインクになります。
そのまま履きたい気持ちはあると思いますが、水に濡れてしまうとせっかく補色した色が溶けてしまいます。
そうならないためにもワックスを塗って水分や汚れをから守るためカバーしていきます。
使用するワックスはサフィールのミラーグラス(ナチュラル)を塗っていきます。
⇩商品リンク
ワックスを少量、指に塗ってコバに薄く塗布していくだけです。
時間を置きながら2度塗りもしましょう。
その後、少量の水を染み込ませたネル布で磨いて輝きを出していきます。
普通の鏡面磨きと違ってそこまで光らせては不自然なので程々にしましょう…
完成後
↑つまさき
↑かかと
作業前と作業後の比較
↑左が補色後、右が補色前(つまさき)
↑左が補色後、右が補色前(かかと)
若干、角度が違ってすみません…。
作業前後で比較してみると見た目が全然違って見えます。
まるで新品…とまではいきませんが削れて色が変わっていた箇所はキレイに復元できました。
半年に一度は、しっかりとコバメンテナンスもして大事に革靴と付き合っていきましょう。
おわりに
今回はコバインキについての記事でしたがいかがだったでしょうか?
革靴のメンテナンスではアッパーのレザーケアばかりに集中しがちですが、コバもキレイにメンテナンスすることで全体の印象が更に魅力的になります。
自分で革靴を真上から見たときは、甲やつま先ばかりに目がいきがちですが、他の人から自分の革靴を見られた時って意外にコバの削れや汚れを見られると思うんです。
「その人の価値は、革靴を見なさいって」いう言葉が自分の中にあるので周りからどう見られているかって事も頭に入れておくことはビジネスマンにとっては大事なんじゃないかと思います。
日々そんなことを考えて革靴メンテナンスに勤しんでいきたいと思います。
ではでは…