Paraboot Chambord(パラブーツ シャンボード)購入レビュー!!
今回、パラブーツのシャンボードを購入したのでレビューしていきます!!
パラブーツとは?
パラブーツ公式サイトより
1908年にフランスにてレミー・リシャールポンヴェール氏が開いた小さな靴工房が元となったフランスを代表するシューズブランド「パラブーツ(Paraboot)」。
パリの上流階級から労働者や登山家まで、幅広い顧客層から支持を集めていた靴職人のリシャールポンヴェール氏は、1926年にアメリカへ渡航。このときアメリカ人が履いていたラバーブーツに可能性を見出し、帰国後ゴム底の靴を開発。ゴム素材にブラジルのパラ(Para)港から直輸入した天然ラテックスを使用したことから「パラブーツ(Paraboot)」のブランド名が名付けられた。
創業から100年を越える現在は世界でも指折りの革靴ブランドへと成長を遂げたが、とりわけ母国での評価は絶大。フランスの家庭では、「大人になったらパラブーツを履け」と伝えられるほどに、ひとつの文化として深く根付いている。
パラブーツの定番モデルの紹介
CHAMBORD(シャンボード)
外羽根のUチップ
おそらく日本では1番人気のモデル
↑今回買ったモデル
MICHAEL(ミカエル)
チロリアンシューズ
エルメスが別注をかけて作ったことで知られるモデル
[rakuten:facetoface:10002475:detail]
WILLIAM(ウィリアム)
ダブルモンクストラップ
かつてパラブーツがジョン・ロブのOEMを請け負っていた際に作られたモデル
REIMS(ランス)
コインローファー
1995年に販売中止するも2009年にファンの要望もあり復活したモデル
↓ランスの購入記事はコチラ
AVIGNON(アヴィニョン)
外羽根のUチップ、シャンボードと比較すると甲が低くノーズが長め
フランスではパラブーツの中では一番人気のモデル
↓アヴィニョンの購入記事はコチラ
今回買ったシャンボードについて
実はこのシャンボード昨年の3月に購入した物で新品時の写真ではありませんのでご容赦下さい…(購入してから約9か月経つのでエイジングレポートを兼ねていきます)
購入した経緯としては、
・雨の日に履けるUチップ
・ラバーソールの靴
・オンオフで履ける
という条件で探しており決めました。
他のネットの情報ではスーツには合わないとよく見かけますが、そこまで見た目に厳しい職場ではないので仕事でもバンバン履いていっております。
スペック
- ブランド:PARABOOT(パラブーツ)
- 商品名:CHAMBORD(シャンボード)
- アッパー:LISレザー
- ソール:パラテックスソール
- 製法:ノルウェイジャン製法
- カラー:NOIR(ブラック)
- サイズ:UK7F(アウトソール実寸28.5cm)
- 原産国:フランス
アッパーレザー
特徴としてはアッパーがリスレザーになっており雨に強いという特徴があります。
リスレザーとは牛革にたっぷりのオイルを染み込ませており油で雨を弾くような性質があります。現地フランスではリスレザーの事を「フランスの宝石」なんて呼んでいるみたいです。
リスレザーだからと言ってリスの革ではありませんよ…
ソール
シャンボードのソールはパラテックスソールを採用しており滑りにくく雨に強い特徴があります。パラブーツの起源になるブラジルのパラ港から取れるゴムを使っているだけ高耐久です。
製法
グッドイヤー製法より複雑な構造で、寒さや雪による浸水を防ぐ構造になっているためとても丈夫な作りとなっています。
下記にノルウェイジャン製法の断面図を貼っておきます。
要は、下記の図でも分かる通りすく縫いと出し縫いによりウェルトを縫い付けることで浸水を防ぐ仕様になっているようです。
ノルウェージャン・ウェルテッド|製靴書 (誠文堂新光社)より
ディテール
↑真上から
↑サイドから
↑後ろから
↑パラブーツ特有の緑タグ
旧パラブーツのタグは現行の物より1.5倍ほどあります。
↑ソール
パラブーツのPとRが特徴的で可愛いですね。
↑インソール
↑サイズ表記
↑靴袋
緑で独特の仕様でカッコいいです。
将来修理の際は、ぜひこの袋に入れて修理店へ持ち込みたい…
↑説明書
日本語にも対応しており各国で愛されているブランドだと分かりますね。
履いてみての感想(良かったところ・悪かったところ)
・・・使用期間9カ月(約週に1回ほどの着用)
・・・メンテナンス(3カ月に1度ほど)
良かったところ
アッパーがリスレザー、ソールがパラッテックスソール、ノルウェイジャン製法ということもあり雨の日にバンバン履いていましたが一回も染み込んできたことはなかったように感じます。なので、雨が降っている=パラブーツを履くという思考になってしまいました。また、もともとが登山靴ということもあり他の革靴よりも傷や衝撃に強い印象がありました。
さらには、ヒールリフトを見て頂くと分かるのですが他の革靴のラバーソールに比べても全然ソールが減りません。ダイナイトソールは何足か所有していますが9カ月も経つと外側がかなり削れてしまいます。経済的にも、ヒールリフトの修理に出す手間を考えるととても価値があるように感じました。おそらく10年他の靴とオールソールする回数を考えると倍以上の耐久性があるように感じました。
また、なんといってもパラブーツの緑タグが革靴なのにカジュアルな印象があり履いていて個人的にはうれしい気分になるのがいいです。
悪かったところ
他の高級革靴のようにインソールに入っているコルクの量が少ない、又はコルクが入っていないような感じで足へのなじみが少ないように感じました。店員さんの話では足の付け根が沈み込むと言われましたがあまり実感はできないように感じました…
→最初履いた際に、足が合わなければなかなか馴染みにくいためずっと痛みと闘うことになるので履く人を選びそうです…
ショッピングなどで街を歩いている際に、他の人と被る…
これは裏返せば人気ということですが、人とあまり被りたくない私としては何か恥ずかしい気持ちになってしまいます…
→(じゃあ人気のシャンボード買うなよって話ですよね)
スーツへの相性ですが、買う前は「仕事の際にガンガン履いていこう」という意気込みで購入しましたが、実際にスーツに合わせてみると緑のタグや白のステッチが目立ちますのであまり良くないように感じました…
特にシャンボードに関しては、前の捨て寸が他の靴よりも少なく短いので他の靴と比べて上から見ると違和感があります…
とはいっても、雨が降った日や事務処理が多い日には履いていってます…!!
⇩リスレザーのプレメンテナンス方法の記事
⇩パラブーツ純正クリーム(BEE WAX)の記事
⇩パラブーツ純正シューツリーの記事
おわりに
悪かったところも述べさせて頂きましたが、結果的にはとても満足しています。
初めてパラブーツの靴を買いましたが、同じ価格帯(7万円程度)の靴の中でも丈夫さ、耐久性、堅牢性はトップクラスで非常にコストパフォーマンスが高い靴のように感じます。
また、楽天では平行輸入品のものを約5万円程で販売しているので、初めての高級革靴としては取り入れやすいと思います。
今後は、経年変化のレポートとともにまたご紹介できたらと思います。
10年以上履いてやるという強い気持ちで大切に育ててやりたいです。
ではでは...